【Oracle Cloud】Multiple Standby DatabaseのData Guard環境にPDBをコマンドで追加する方法
Oracle CloudのData Guard環境では、高可用性とディザスター・リカバリーに対応するために、スタンバイ・データベースを複数台構成することが一般的です。その中で、プラグギャブル・データベース(PDB)をスタンバイ・データベースに追加する必要がある場合、コマンドを使用して簡単に追加する方法が知りたいと考えられます。本記事では、Multiple Standby DatabaseのData Guard環境にPDBをコマンドで追加する方法を紹介します。
【Oracle Cloud】Multiple Standby DatabaseのData Guard環境にPDBをコマンドで追加する方法
【Oracle Cloud】のData Guard環境では、Physical Standby DatabaseとLogical Standby Databaseの2つを使用して、高可用性を実現しています。この記事では、コマンドを使用して、Multiple Standby DatabaseのData Guard環境にPluggable Database(PDB)を追加する方法を説明します。
前提条件
本節では、前提条件について説明します。 Oracle Database 19c以上を使用していること Multiple Standby DatabaseのData Guard環境が既に設定されていること PDBを追加するStandby Databaseに必要なディスクスペースがあること
環境 | バージョン |
---|---|
Oracle Database | 19c以上 |
Data Guard | Multiple Standby Database |
Standby Database | 必要なディスクスペースあり |
Step 1: PDBの作成
まず、PDBを作成する必要があります。 CREATE PLUGGABLE DATABASEコマンドを使用して、PDBを作成します。 CREATE PLUGGABLE DATABASE pdb1 ADMIN USER pdb admin IDENTIFIED BY password;
【Oracle】メモリ領域の新機能!Managed Global Area (MGA)とは?Step 2: PDBの追加
次に、PDBをStandby Databaseに追加します。 ALTER SYSTEMコマンドを使用して、PDBを追加します。 ALTER SYSTEM SET dg broker config file1=’/tmp/broker1.ora’ SCOPE=BOTH; ALTER SYSTEM SET dg broker config file2=’/tmp/broker2.ora’ SCOPE=BOTH;
Step 3: Data Guard Brokerの設定
Data Guard Brokerの設定を行います。 DMONコマンドを使用して、Data Guard Brokerを起動します。 DMON PROCESS;
Step 4: PDBの同期
最後に、PDBを同期します。 RECOVER DATABASEコマンドを使用して、PDBを同期します。 RECOVER DATABASE USING BACKUP CONTROLFILE;
確認
以上の手順で、PDBが正常に追加されたことを確認します。 V$PDBSビューを使用して、PDBの状態を確認します。 SELECT NAME, OPEN MODE FROM V$PDBS;
【Oracle】バージョン確認用SQLコマンド一覧PDB名 | OPEN MODE |
---|---|
pdb1 | READ WRITE |
OracledbのPDBとは何ですか?
OracledbのPDB(Pluggable Database)は、Oracle Database 12c以降で導入された新しいデータベースのアーキテクチャーです。プラガブルという名前通り、移動やコピーが容易になるように設計されています。
OracledbのPDBの利点
PDBの導入により、以下のような利点があります。
- Easy to manage:PDBを個別に管理できるため、 管理の効率化やレスポンスの向上を期待できます。
- High availability:PDBを複数のコンテナーデータベースに配置することで、高可用性を実現できます。
- Faster deployment:PDBを簡単に作成やコピーができるため、新しいアプリケーションの展開を高速化できます。
OracledbのPDBの構成
PDBは、以下のような構成で構築されます。
【Oracle】日付型データの加算減算をマスターしよう!- Root Container(CDB):PDBを 管理するコンテナーデータベースです。
- Pluggable Database(PDB):個別のデータベースで、アプリケーションのデータを保持します。
- Service:PDBに対する接続情報を保持します。
OracledbのPDBの使用例
PDBは、以下のような使用例があります。
- Development and testing:PDBを使用することで、アプリケーションの開発やテストを効率化できます。
- Cloud deployment:PDBを使用することで、クラウド上的なアプリケーションの展開を簡単化できます。
- Disaster recovery:PDBを使用することで、ディザスターリカバリーの対策を強化できます。
CDBのPDBとは何ですか?
CDBのPDBとは、何ですか?
CDB(Container Database)は、 Oracle Database 12c 以降で導入された、新しいデータベース構造です。PDB(Pluggable Database)は、CDB 内に作成される独立したデータベースインスタンスです。つまり、CDB は PDB を包含するコンテナであり、PDB は CDB 内で稼働する独立したデータベースインスタンスです。
【ネットワーク】ルーティングプロトコルOSPF(Open Shortest Path First)をわかりやすく解説CDB のメリット
CDB を導入することで、以下のように様々なメリットが期待できます。
- リソースの効率化:CDB 内に複数の PDB を作成することで、リソースの効率化を期待できます。
- 管理の簡易化:CDB による管理では、PDB 間でのリソースの共有や、バックアップの簡易化が期待できます。
- システムの拡張性:CDB では、新しい PDB を簡単に追加することができ、システムの拡張性を高めることができます。
PDB の特徴
PDB には、以下のような特徴があります。
- 独立したデータベースインスタンス:PDB は、CDB 内で稼働する独立したデータベースインスタンスです。
- リソースの制御:PDB では、リソースの制御を CDB と独立して行うことができます。
- 簡単な移行:PDB を移行することで、新しいシステムへの移行を簡単に行うことができます。
CDB と PDB の関係
CDB と PDB の関係は、以下のように理解することができます。
- CDB は PDB を包含する:CDB は、PDB を包含するコンテナであり、PDB は CDB 内で稼働します。
- PDB は CDB に依存する:PDB は、CDB に依存して稼働しており、CDB の機能に依存します。
- CDB と PDB の独立性:CDB と PDB は、独立して稼働することができますが、緊密な関係にあります。
Oracleのスタンバイデータベースとは何ですか?
Oracleのスタンバイデータベースとは、何ですか?
Oracleのスタンバイデータベースは、主atabaseと呼ばれる本番環境のデータベースのコピーであり、一定の時間差でデータを同期維持します。スタンバイデータベースは、災害復旧やシステムメンテナンス中に本番環境のデータベースが使用できなくなった場合に備えておくために使われます。
スタンバイデータベースのメリット
スタンバイデータベースの導入により、以下のようなメリットがあります。
- _operatorの負担軽減:スタンバイデータベースを導入することで、operatorの負担を軽減することができます。
- システムの可用性向上:スタンバイデータベースを導入することで、システムの可用性を向上させることができます。
- データの安全性向上:スタンバイデータベースを導入することで、データの安全性を向上させることができます。
スタンバイデータベースの種類
スタンバイデータベースには、以下のような種類があります。
- 物理スタンバイ:完全なデータベースのコピーを保持するスタンバイデータベースです。
- 論理スタンバイ:データベースの論理的なコピーを保持するスタンバイデータベースです。
- 混合スタンバイ:物理スタンバイと論理スタンバイを組み合わせたスタンバイデータベースです。
スタンバイデータベースの構築方法
スタンバイデータベースの構築方法には、以下のようなものがあります。
- データベースのコピー:データベースのコピーを取得し、スタンバイデータベースとして構築します。
- ログの適用:本番環境のデータベースのログをスタンバイデータベースに適用します。
- 同期維持:スタンバイデータベースと本番環境のデータベースとの同期を維持します。
Oracle Active Data Guardとは何ですか?
Oracle Active Data Guardとは、オラクル社が提供するディザスタ・リカバリーやビジネス・コンティニュイティ・プランニングを目的とした、スタンバイ・データベースの솔루ーションです。このソリューションを使用することで、通常のアクティブ・スタンダード・エディション環境でのデータベースの可用性を高めることができ、ディザスタ時にフェイルオーバーを実現することができます。
Oracle Active Data Guardの特徴
オラクル・アクティブ・データ・ガードの主要な特徴は、以下の通りです。
- スタンバイ・データベースとのリアルタイム・レプリケーション。
- 自動・フェイルオーバー機能による高可用性。
- 【データベース・ロール】のスイッチオーバー機能による、ディザスタ時のQUEST復旧。
Oracle Active Data Guardの利点
オラクル・アクティブ・データ・ガードを使用することで、以下のような利点を享受することができます。
- 高可用性を実現することで、ビジネス継続をサポート。
- ディザスタ・リカバリーの時間を短縮。
- データ・ロスのリスクを低減。
Oracle Active Data Guardの展開 Tunis
オラクル・アクティブ・データ・ガードを展開するために、以下の手順を踏みます。
- スタンバイ・データベースの設定。
- 【データベース・ロール】の設定。
- 【フェイルオーバー】のテスト。
よくある質問
【Q1】Data Guard環境にPDBを追加するのが難しい理由は何ですか?
Data Guard環境では、スタンバイ・データベースの同期を維持するために、Primary DatabaseとStandby Databaseの両方に変更を適用する必要があります。特に、PDBを追加する場合、CDBの ROOT Container に対して変更を適用する必要があります。那により、Data Guard 環境での PDB の追加が困難になる要因となっています。
【Q2】PDBを追加するための前提条件は何ですか?
PDBをData Guard 環境に追加するためには、Data Guard Broker を構成する必要があります。また、Primary Database と Standby Database の両方で、PDB を作成するための PERMISSION が必要です。その他、 Listener の設定や TNS 名の登録も必要になります。
【Q3】PDBを追加するためのコマンドは何ですか?
Primary Database で、`ALTER PLUGGABLE DATABASE` コマンドを使用して PDB を作成します。次に、`ALTER SYSTEM` コマンドを使用して、Data Guard Broker に PDB を登録します。また、Standby Database 側でも同様のコマンドを実行して、PDB を追加します。その際、RECOVERY モードでの実行を忘れないでください。
【Q4】PDB追加後のData Guard 環境の確認方法は何ですか?
PDB を追加した後には、Data Guard 環境 の状態を確認する必要があります。那ために、`SHOW CONFIGURATION` コマンドを使用して、Data Guard 環境の設定を確認します。また、Primary Database と Standby Database の両方で、`SHOW PDBS` コマンドを使用して、PDB の状態を確認します。さらに、Data Guard Broker のログを確認することで、PDB の追加に関するエラーや警告を検出することができます。